漫才「女の子と付き合う〜花言葉」
二人:はいどうもー!オフ・コースです、よろしくお願いします。
藤井:早速ですが、女の子と付き合うのって大変ですよね。
大賀:そうですよね。なんせ女の子は「走る凶器」って言われてますからね。
藤井:それは車だよ!女の子が走ってても凶器には成りえないよ!
大賀:でも、もし包丁を持って走ってたら?
藤井:その場合は包丁が凶器だ!そうじゃなくて、ほら、すぐ喧嘩になるでしょ?
大賀:ああ。ちょっとしたことですぐ怒るんだよね。
藤井:そうそう。例えば「メール返すのが遅いー!」とかね。
大賀:んで挙句の果てに「ようし、こうなったら…すけさん、かくさん、懲らしめてやりなさい!」って言われたりね。
藤井:言われねぇよ!なんで水戸黄門なんだよ!
大賀:「えぇい、この納豆が目に入らぬか!」
藤井:水戸繋がりで安易なボケをするな!お前はどんだけ時代劇を押すんだよ!
大賀:え!?時代劇の話題じゃなかったっけ?
藤井:全く違うわ!女の子と付き合うのが大変って話だよ!
大賀:ああ、そんなの簡単だよ。そういう時は花を贈れば良いんだよ。
藤井:花を贈る?それってちょっとありきたりじゃないか?
大賀:なに?文句があるのか?それならば…「すけさん、かくさん、首しめてやりなさい!」
藤井:怖ぇよ!すけさんもかくさんも人殺しになっちゃうよ!
大賀:ならば文句を申すでない。
藤井:今さら取ってつけたように口調を変えるなよ!
大賀:まぁ花を贈るっていっても、普通に贈るんじゃないよ。一緒に花言葉も言うんだよ。
藤井:へぇー、ちょっとシャレてるね。
大賀:でもね、花言葉って矛盾がいっぱいあると思うんだよね。
藤井:そうか?「バラ」が「愛」だったり「ユリ」が「純潔」だったり、良い感じだと思うけど?
大賀:お前は何にも分かって無いな。例えば「ほうれん草」の花言葉が「活力」なんだよ?
藤井:イメージ通りやん。アニメのポパイでもほうれん草食べたらパワーアップするし。
大賀:いや、だからこそだよ。もしアニメの通りなら、どうして「オリーブ」の花言葉は「平和」なんだよ。むしろオリーブはポパイ達の争いの元になってるだろ!
藤井:ストーリーに文句をつけるな!
大賀:他に矛盾しているのは「安眠」って意味の「ポピー」ね。
藤井:それも良い意味だと思いますが?
大賀:良く考えろよ。ポピーって車の中に置くんだぞ!運転中に寝ちゃったらどうするんだよ!
藤井:それは「車にポピー♪」っていう昔のCMだ!第一匂い嗅いだだけで寝ちゃうならクロロホルムもビックリだよ!
大賀:あとは「みかん」の花言葉が「花嫁の喜び」ね。みかんなんて食べてたらウェディングドレスが汚れちゃうだろ!
藤井:誰も結婚式場で食べろとは言ってないわ!
大賀:せめて「花嫁の結婚式の二次会の喜び」だったら、汚れても大丈夫なのに…。
藤井:そういう問題じゃねぇよ!大体そんな細かい花言葉嫌だろ!
大賀:あとは「きゅうり」にも花言葉あるんだけどね。きゅうりにまであるんだよ!あのきゅうりに!
藤井:そんな責める様に言わんでも良いだろ!きゅうりに嫌な思い出でもあるのか?
大賀:いやー昔ね、「きゅうり(急に)きゅうりが食べたいなー。」って言ったら場がしらけたんだよ。
藤井:…。
大賀:…返事が無い、ただの屍のようだ。
藤井:ドラクエか!?その失敗は自業自得としか言えないよ!
大賀:おぉ、藤井よ。そんなこと言うとは情けない。
藤井:やられた時の王様風なコメントもいらん!
大賀:まぁ、こんな風に花言葉には矛盾が多いんですよね。
藤井:俺はお前の解釈の仕方に矛盾を感じたよ。
大賀:だから、俺が新しい花言葉を提案したいと思うんですよ。
藤井:なんか釈然と来ませんが…。この際だし聞いてあげましょう。
大賀:まずは、「ひまわり」の花言葉を「三日坊主」
藤井:夏休みの観察絵日記!?
大賀:それに伴って「朝顔」の花言葉も「最終日の諦め」に。
藤井:それも似たような意味だろ!
大賀:「アーモンド」の花言葉を「青酸カリ」に。
藤井:怖いよ!大体それは臭いが似てるだけ!
大賀:それに伴って「トリカブト」を「絞殺」に。
藤井:せめて「毒殺」にしろよ!って毒殺でも怖いけど!
大賀:そして「ポピー」をより安らかな眠りの「睡眠薬の大量服用」に。
藤井:安眠どころか永眠しちゃうよ!…っていうか話をブラックな方へ持っていくな!
大賀:最後に、金木犀(きんもくせい)」を「すけさん」に、「銀木犀(ぎんもくせい)」を「かくさん」に。
藤井:なんだその花言葉?
大賀:「分からない?それなら…きんさん、ぎんさん、懲らしめてやりなさい!」
藤井:人がまるっきり変わっちゃってる!もうお前の花言葉は無茶苦茶すぎるわ!
大賀:仕方ないですよ。このネタも花だけにいずれは枯れて「落ちる(オチる)」んですから。
藤井:もういいよ!
大賀:はい、俺たちもちろん!
藤井:オフ・コース!
二人:どうもありがとうございました。