漫才「受験〜懐かしのゲーム」
二人:はいどうもー!オフ・コースです、よろしくお願いします。
藤井:早速ですが、年末年始って忙しいですよね。
大賀:そうですね。特に12月は「ランナーも走るくらい忙しい」って言われてるしね。
藤井:ランナーが走るのは当たり前だろ!むしろ走ってこそのランナーだし!
大賀:じゃあ、「男子も走る」だったっけ?
藤井:なんで男性限定なんだよ!
大賀:あ、確かに。今は「男女雇用機会均等法」があるんだもんね。
藤井:そういうことじゃねぇよ!とにかく12月は「師走」って言って「恩師も走るくらい忙しい」って言われてるんだよ!
大賀:なるほど。でも、今の時代だったら一番忙しいのは受験生だと思うんですが?
藤井:確かに、「受験戦争」って言われてるし、みんなセンターや二次試験の勉強に追われてるんだろうね。
大賀:でも、変ですよね。戦争なのに赤紙届いていないなんて。
藤井:来ねぇよ!受験戦争と昔の戦争を一緒にするな!
大賀:赤紙と答えたその時、後ろに気配を感じて振り返ると…。
藤井:なんでいきなり怖い話だよ!そういうのは稲川淳二に任せとけ!
大賀:でさ、受験って結構緊張するから、そういう時にリフレインする方法を提案したいと思うんですよ。
藤井:リフレインってなんだよ。
大賀:心を落ち着かせること。
藤井:それはリラックス!リフレインだと「反復句」のことになっちゃうだろ!
まったく、格好つけて英語を使おうとすると恥かくぞ。それで何を提案したいの?
大賀:落ち着く為に昔流行ってたゲームをするのはどうかなーと。
藤井:お、なかなか良い案だね。ちょっとやってみましょうか。
大賀:おい、もうすぐ試験本番だな。
藤井:そうだな、めっちゃ緊張するわ。
大賀:昔のお前なら大丈夫だって!
藤井:うん、今の俺を認めて。
大賀:だって今のお前は、1+1すら出来ないんだろ?
藤井:そうそう、1+1は「田んぼの田」!ってなんで…
大賀:うわーやっぱりドキドキするなー。
藤井:せめて最後までツッコませてくれ。
大賀:なぁなぁ、ちょっとリラックスのために懐かしいゲームやらないか?
藤井:お、良いねぇ!やろうやろう!
大賀:じゃ「マジカル頭脳パワー」って番組でやってたゲームから出すぞ!
「落ーちた、落ちた、何が落ちた。受験。」
藤井:縁起悪いわ!なんでそのゲームをチョイスだよ!
大賀:Oh!What is "チョイス"?
藤井:急に異国の方ですか!?
大賀:Yes!
藤井:よーし、それなら…。 "チョイス"is"Choice"!
My English is very difficult,isn't it? Can you understand?
大賀:…んで次のゲームなんだけど…。
藤井:諦めたか。人の忠告を聞かないからだぞ。
大賀:じゃあ次は「マジカルバナナ」をしよう!
藤井:ほう、メジャーなゲームだな…って、ん?
大賀:いくぞー!「マジカルバナナ!バナナといったら滑る!」
藤井:やっぱりそうきたか!なんでよりによって「滑る」へ連想させるんだよ!
受験期なんだから遠慮して「黄色」とか「果物」とか言えば済む話だろ!
大賀:「本人の思い込みなので失格」
藤井:なんでだよ!確かに本家でも変な連想したときはそういう文が出てたけど!
大賀:そこまで文句言うなら、藤井もなんか良い意見出してよ。
藤井:そうだな、10回クイズなんてどう?
大賀:ベタだし生理的に受け付けないから、ちょっとジュース買ってきて。
藤井:そこまで言うか!?しかもさり気なくパシリに行かせようとするな!
大賀:仕方ないなー、じゃあ俺が問題出すよ。まずは、「ひじ」って10回言って。
藤井:結局お前も10回クイズかよ!まぁいいや。「ひじひじひじひじひじひじひじひじひじひじ」
大賀:ごくろーさん。
藤井:問題出せよ!
大賀:じゃあ「じゅげむ」って10回言って。
藤井:お、初めて聞くな。「じゅげむじゅげむじゅげむじゅげむじゅげむじゅげむじゅげむじゅげむじゅげむじゅげむ」
大賀:では「寿限無」を全部言って下さい。
藤井:「寿限無寿限無五劫のすりきれ海砂利水魚の…」
大賀:はい、では「くりぃむしちゅー」の前のコンビ名は?
藤井:海砂利水魚?
大賀:…くそっ、正解。
藤井:そりゃそうだろ!直前に答え言ってるし!しかもじゅげむ10回言ったの関係ないじゃん!
大賀:じゃあ「虹」って10回言って。
藤井:今度こそまともなの出せよ。「にじにじにじにじにじにじにじにじにじにじ」
大賀:今何時?
藤井:えっと、9時半?
大賀:あ、もうすぐ試験の時間か。
藤井:普通に時間確認しただけかよ!
大賀:よしっ!ゲームしたし、落ち着いて頑張ろうな!
藤井:そして俺の努力は放置かよ!
大賀:最後に各教科に関する助言をしてあげよう!まずは国語、ジャパニーズをリスペクトしよう!
藤井:まずお前が尊重しろ!
大賀:理科はナチュラル!
藤井:サイエンスだよ!だから無理に英語を使うな!
大賀:英語は俺を参考に!
藤井:したくねぇよ!
大賀:社会、…といったら歴史!
藤井:またマジカルバナナするのかよ!まともな助言しろよ!
大賀:最後に、数学では「+」「-」の符号は書いたら駄目だよ。
藤井:なんで?マイナスの値も出るんじゃないの?
大賀:いや、符号を書くと「ふごう、かく(不合格)」だからね。
藤井:もういいよ!
大賀:はい、俺たちもちろん!
藤井:オフ・コース!
二人:どうもありがとうございました。